スペインのビザ・滞在許可

学生ビザと2025年制度改正Q&A 9問

「学生ビザでサッカー留学」という方法は、2025年の制度改正で大きく変わりました。未成年の単身留学で何が変わったのかを解説します。

2025年改正の影響

2025年のスペイン移民規則改正で何が変わったのですか?

2025年5月20日に施行された新移民規則(RD 1155/2024)により、18歳未満は語学学校への在籍を理由に学生ビザを取得できなくなりました。従来は語学学校に籍を置いてサッカー留学する方法が広く使われていましたが、このルートは制度上閉じられました。

未成年が学生ビザで長期滞在するには、現地校など認可された正規の教育課程に在籍する必要があります。

改正はサッカー留学業界にどんな影響を与えていますか?

未成年の単身長期留学では「語学学校+練習参加」型が主要なルートでしたが、改正後は成り立たなくなりました。長期プログラムは、(1)正規校への入学を伴う形か、(2)家族の滞在資格に基づく形に作り直す必要に迫られています。

この改正は、もともと就学実態の薄い長期滞在を規制するものです。結果として、「家族で移住し、子どもは現地校に通う」という王道の形が相対的に有利になりました。

今後さらに規制が変わる可能性はありますか?

あります。スペインの移民制度は、2023年のデジタルノマドビザ創設、2025年の移民規則の全面改正と、ここ数年変化が続いています。緩和と厳格化のどちらの方向にも動くため、1年前の情報を前提にしないでください。

渡航を計画する際は、駐日スペイン大使館の公式情報と、現地の移民法専門家が把握している最新の実務の両方を確認することをおすすめします。

未成年の学生ビザ

18歳未満が単身で長期留学する方法は残っていますか?

現地の認可校など正規の教育機関に入学し、現地での監護体制(後見人)を整えれば、制度上は学生ビザを取れる可能性が残っています。ただし、正規校の入学手続き、未成年の後見、寮や監護者の確保とハードルが高く、実務上は限られた選択肢です。

また、学生ビザで滞在しても、FIFA第19条の登録制限は別の問題として残ります。滞在できることと公式戦に出られることは別です。

寄宿型アカデミーに入る場合のビザはどうなりますか?

アカデミーが提携する認可校への在籍と組み合わせて、学生ビザの取得を計画するのが一般的です。信頼できるアカデミーには、ビザ手続きのサポート体制があります。入学前に、(1)どの教育機関に在籍するのか、(2)ビザの種類と手続きの主体、(3)後見体制、を必ず確認してください。

この場合も、選手登録や公式戦出場の可否は別途FIFA規定に従います。

交換留学(高校留学)プログラムでスペインに行く場合は?

認定された交換留学プログラムで現地校に1学年在籍する場合、2つの道を矛盾なく組み合わせられることがあります。学生ビザの取得と、FIFA第19条2項(e)の交換留学例外(純アマチュアクラブ・1学年限り)を適用できる可能性です。

帰国確認書などの条件があるため、恒久的な挑戦には向きません。「1年間、現地校と地域クラブで公式戦を経験する」目的なら、検討する価値のある選択肢です。

18歳以上の学生ビザ

18歳以上なら語学学校で学生ビザを取れますか?

取れます。成人なら、週20時間以上などの要件を満たす語学コースに在籍すれば学生ビザを申請できます。「語学学校に通いながらクラブでプレー先を探す」という18歳以降の挑戦で、今も使われているルートです。

出席率の管理は厳しくなっており、実際に通学しないとビザの更新や切替に支障が出ます。

学生ビザでアルバイトやクラブとの契約はできますか?

2025年改正後の制度では、学生ビザ保持者は一定時間(週30時間まで)働くことが認められています。アマチュア契約のクラブから少額の手当を受け取る場合などの扱いはケースごとに異なるため、契約前に専門家へ確認してください。

学業が主目的であることが前提です。就労が主になっているとみなされると、更新に影響します。

学生ビザから他のビザへ切り替えられますか?

可能です。学生として一定期間滞在した後に、就労許可や自営(autónomo)への切替を申請するルートがあります。2025年改正で、切替の柔軟性は全体として高まりました。

18歳以降にプロ契約やセミプロ契約の話が出た場合は、契約内容に合った就労系の滞在資格への切替を、クラブ・代理人・専門家と一緒に計画することになります。

ご注意

ビザの要件・金額は頻繁に改正されます。本内容は2026年時点の公開情報を整理したものです。申請の際は、スペイン大使館・領事館の最新情報と移民法の専門家に必ずご確認ください。

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